事務所環境改善プロジェクト 工夫4

足元に暖気を送る試み
足元に暖気を送る試み

エアコンは省エネというフレーズを聞きませんか?

 

事務所にもともとエアコンがついていますし、「電気ヒーターよりもエアコンで暖房しましょう!]とサイトなどで紹介されていますので、エアコンの方が効率的?と思い、エアコンを使うことを前提にして考えていました。

ところが、エアコンを使って色々と試みても、あまり心地よくなりません。

 

推奨設定温度20℃では、寒くて仕事になりませんし、設定温度を23℃に上げても、頭の方が熱くなるだけで、足元の冷たさは改善されません。足元を暖かくしようと扇風機で暖気を送るなどもしてみましたが結果はバツ、、、。

 

すべてに効果がないとは言えませんが、私の仕事場では適していないようです。

理由として考えられるのは以下の3つです。

 

 1)エアコンの暖気が届きにくい場所に作業机がある。

 

 2)建物が断熱されていないので、外の冷たさの影響で足元は冷たく、

   暖房された暖気は上の方にたまってしまう構造になっている。

 

 3)設定温度23℃程度ではそれほど高温の吹き出し空気ではないので、

   その風が体にあたると生ぬるい風で逆に寒く感じる。

自宅で眠っていた電気ストーブの復活
自宅で眠っていた電気ストーブの復活

そこで、そもそもの思い込みを疑ってみました。

電気ストーブは本当に非効率なのか?

 

多人数のいる広い場所であれば、1人1台電気ストーブを使っては非効率ですが、全体で1台であればどうでしょう?

さっそく、エコワットで電気の使用量を確認してみまたところ、1台ならばエアコンよりも電気使用量が少ないことが判明しました。

そもそもの課題は、「足もとの寒さ」と「手先の冷たさ」、「低湿度」でしたから、電気ストーブを足元に置く方が、心地よさは格段に向上しました。

 

一般的な情報をうのみしてはだめですね。

心地よさを手に入れる方法は、人や状況に応じてそれぞれ異なることが改めてわかりました。  

机の下の銀マットで暖かさを有効利用
机の下の銀マットで暖かさを有効利用
500mlを水蒸気にするのに0.46kWh使います。
500mlを水蒸気にするのに0.46kWh使います。

エアコンは空気で暖房する対流式。一方電気ストーブは、高温の発熱部からの熱線であたためる放射式。

空気であれば、暖かい空気は上に行ってしまいますが、放射であれば温めたいところを直接狙えますし、風もあたりません。

 

 前回の窓の工夫でも触れましたが、放射という熱は光の一部ですので反射します!

 

そこで、せっかくのありがたい放射を足元で有効に使うために、銀色のシートを張りました。  この銀シートは、ストーブの熱線だけでなく自分の体温も反射してくれて、足を机の下に入れるとほわっとあたたく感じます。

 

自分で自分を暖房するというなんともお得な感じがしてオススメです。

 

一方乾燥に関しては、自作の加湿器、エアコンの風に乗せて霧吹きでミストを広げるなどの工夫をしましたが、どれもイマイチ効果を感じられませんでした。

そこで、乾燥に関しては、機器で対応することにしました。

 

選んだのは、加熱式。熱い湿った空気が噴出されるので使用中は暖房効果もあります。さすがに1時間使うと30%台が55~60%台になり、とても穏やかな室内空気になります。

 

過乾燥は、のど、目、美容!にもよくないので、これは我慢しないことにしました。

 

ようやく、心地よさと省エネを両立する事務所の使い方が定まってきました。