スーパーエコスクールの使い方を共有する仕組みを考える

滋賀県守山市立守山中学校の改築プロジェクトに参加していました。この年度末に業務が完了し、報告書が完成しました。

 

守山中学校の設計は、コンペで選ばれたデネフェス計画研究所

 

コンペ案では、これからの教育に対応した学校環境を提案しています。その学習環境を快適にするために、エネルギーをたくさん使うのではなく、琵琶湖からの風を取り入れる屋根形状、地中熱を使うクールトレンチ、直射光を防いで室内に穏やかな自然光を取り入れる庇や間取りの工夫といったパッシブ型の環境技術が取り入れられています。

 

そういった工夫の施された守山中は、夜も一部の窓を開けて夜間に校舎を冷やしたり、自然光で明るいところの電灯照明は消灯したり、クールトレンチの換気量を人が居る時と居ない時で風量の調整をするといった、これまでにない使い方を実践することが必要になります。

 

 近年のエコスクールでは、こういった新しい使い方を学校関係者へ周知するための支援が十分でないため、エコスクールならではの校舎の使い方が浸透せず、改築前よりもエネルギー使用量が大幅に増えてしまう、、という課題が明らかになってきています。

 

環境技術と教育内容をリンクさせた全体像と教室を教材とした教職員向けWSの資料。 報告書より
環境技術と教育内容をリンクさせた全体像と教室を教材とした教職員向けWSの資料。 報告書より

守山市立守山中学校は、文部科学省のスーパーエコスクール事業に選ばれたことで、そういったこれまでのエコスクールが抱える課題について、設計時から検討を進めることになりました。

 

そこで、佐藤エネルギーリサーチとみっつデザイン研究所で、エコスクールとしての使い方を共有する仕組み、設計時にできる建物側の工夫などを盛り込むための支援をさせていただきました。

 

佐藤エネルギーリサーチの小田桐さんが、既存校舎の実態把握、使い手の行動を踏まえた設備の制御方法の検討などを主に担当し、みっつデザイン研究所の廣谷が、運用方法を共有する仕組みの提案と、学校全体でエコスクールの仕組みと使い方を共有するための実験型のワークショップを企画して、先生方に実施しました。 

 

 

工事の完了は、平成27年12月を予定しています。

今回の報告書は、これから必要なことを整理したあくまで検討書という位置づけです。

 

これから始まる工事期間にも、さらにサポートをさせて頂く予定となりそうです。

校舎が完成する平成27年からは、実際に校舎を教材として、先生方や生徒さんと関わりながら進めていければ、、、と考えています。