平成26年度のエコスクールの運用支援業務完了!

穴があると暖まらない!?を体感する実験。学校は暖冷房時でも窓や昇降口、渡り廊下のドアなどが開いていることが多いです。せっかく断熱改修したのなら、その保温効果を活かすためにも暖冷房時にはドアを閉めよう!ということを伝える為の実験装置。
穴があると暖まらない!?を体感する実験。学校は暖冷房時でも窓や昇降口、渡り廊下のドアなどが開いていることが多いです。せっかく断熱改修したのなら、その保温効果を活かすためにも暖冷房時にはドアを閉めよう!ということを伝える為の実験装置。

26年度も引き続き川崎市のエコ化された校舎の運用支援業務を担当しました。

本年度担当したのは2校です。

 

1校は新築のエコスクールで、建物の特徴やエコスクールの特徴を活かした使い方を児童と共有することを目的に、6年生と家庭科と5年生の総合的な学習の時間で授業の企画とゲスト講師をしました。

 

もう1校はエコした改修校で、改修内容や意味、効果などについて、教職員と共有するための勉強会の企画と講師を担当しました。上の写真はその勉強会で用意したミニ実験の写真です。

いつものことですが、研修会を企画するときには改修内容や効果を紙面や口頭で伝えるだけでなく、疑似体験ができるように工夫します。

勉強会の内容はいずれ子どもたちとも共有したいこと。先生方が子どもたちに伝えるときの参考になるように、教材研修の場となることも意識して企画しています。

 

 

公共施設は住宅とは異なり、施設を使う人と建物の企画者、設計者が完成後の建物の使い方についてじっくり丁寧に伝達する機会がほとんどありません。

また特に学校の先生は教育活動が仕事のメインであり、建物の使い方に興味関心のある方は珍しいという実態です。

どうやったら先生方の意識を建物の方に向けてもらえるのか。。。

なかなか特効薬はありませんが、いくつかのポイントは実感しつつあります。

 

1つはじっくり時間をかけて関わること。

1度の打ち合わせでスタートすることは皆無です。折に触れて訪問し、こちらの意図、学校側の事情を伝えあう時間が必要です。省エネ行動は施設管理側にとって大事なことであっても、学校の中ではたくさんあるやることの1つ。しかも残念ながら重要度は低いです。その温度差を互いに埋めながら、出来ること・取り組みに掛けられる時間を確保していく話し合いの回数が必要なのです。

 

次に重要なのは、

「子どもたちにも伝えたい!」と先生方に思ってもらうこと。

「あっ。これはいいことだ!子どもたちと共有したい!」と思ってもらえた場合は、前に進むターニングポイントに繋がります。

そのように思ってもらうためには先生方の納得が必要で、その納得を得るには根拠や成果のデータ提示と先生方自身の体験が必要だと思っています。

 

今回のプロジェクトでは、何時も連携している佐藤エネルギーリサーチの小田桐さんが丁寧に根拠や取り組みの成果を計測データや電気代といった数字にして説明したり、窓側消灯トライアルとして、2週間、授業中に窓側の電灯照明を消してみようよ!という半分強制的な体験・体感の場の設定、それから教職員ワークショップなどを通して、照度計をつかった校内の明るさ調査といった子どもたちといっしょにできそうな体験型の勉強会など、いくつかの複合的な働き掛けを通して適切な運用の実践を支援してきました。


一気にルール化して命令するということも有効ですが、それだけでは言われたことを何も考えずに実践することになり、自宅での生活や未来の生活への実践や応用に繋がりません。私の目指すゴールは、エコスクールやエコ建築の意味や目的をちゃんと理解して、そこで生活した人がエネルギーを多消費することなく心地よい環境を自分たちで工夫しながら作っていけるような人になってもらうことです。

 

エコスクール、エコ建築は建物だけの話ではなく、中で生活する人たちの意識も変えていけるようになったときに、本当に持続可能な社会をつくることに貢献できるのではないかと考えています。

 

そんな施設の実現を次年度もサポートできるといいなぁ。。。と思っています。